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吉継編書いた後に思いついたネタ。
でも作品につけたすようなネタではないのでこっちでこっそり。
吉継にとっては楽しくで三成にとっては災難だった『特別授業』の数日後―――
体育のための着替えでシャツを脱いだ時、横から大きな声が上がった。
「うわっ、ちょ、吉継さん大丈夫!?!」
いきなりのその声に思わず手にとった体育着を掴み損ねた吉継は、
大声の元、即ち隣で同じ様に着替えている小西行長を睨んだ。
「小西、何だいきなり?」
「や、だって吉継さん、背中・・・・・・痛くない?」
「背中・・・?」
怪訝そうな顔をする吉継に、行長は呆れを若干混じらせながらも心配そうな色を滲ませて言った。
「背中一面、すっごい青痣とミミズ腫れだよ」
「は?」
「痛くないの?」
そう聞かれ、吉継はここ数日の記憶を思い返しながら言う。
「あー・・・・・・・・・そう言えばここ数日、風呂と寝る時に背中が痛かった気がしたな」
「吉継さん・・・気付きなよ、それならさ」
今度は完全に呆れた口調で行長は言ったが、『ちょっと待って』と言うと何やら鞄をあさりはじめる。
目的の物を見付けたのか、小さく声を上げると、中から取り出したものを吉継に見せて言った。
「これ塗っていい?打ち身と擦り傷用の軟膏、効き目は僕が保証するよ」
「そうだな、頼めるか?」
せっかくの申し出なので吉継は素直に承諾し、その承諾を受けて行長は吉継の後ろに回った。
「うわ結構広範囲に渡ってる・・・・・痛くなかったの?」
「ああ、別に支障する程度じゃなかったしな」
「吉継さん、もう少し気ぃつけなよ・・・・・・でもこんなに吉継さんが背中に傷負うのってはじめてじゃない?」
「あー、そうかもな」
「何?イイ人にイイコトした時にでも付けられたの??」
言葉に好色な響きを滲ませながら、行長の指が背中の一点をなぞる。
ピリッとした痛みからして、その傷は打ち身ではなくひっかき傷だとわかり、
そして行長が暗に揶揄している事柄もわかった。
吉継は詮索してくる行長が鬱陶しいのか、ぞんざいな口調で返した。
「違う、『特別授業』でさき・・三成に付けられたんだ」
「え・・・?後輩の石田君?なんで・・って、え、ちょ、吉継さん、もしかしてあの噂ホンマやったん!!?」
背に這っていた手が止まり肩を捕まれたが、吉継はそれを容赦なく叩き落とした。
「痛~~~っ!!?」
「噂・・?何だか知らんが、余計な詮索したらノすぞ」
そう一睨みしようと吉継が振り返れば…
「・・・・・・・・・おい、小西大丈夫か?」
何やら青ざめた顔でぶつぶつと独り言を言う行長の奇妙な姿が目に入り、
思わず胡散臭い9割、関わりたくない1割の心境で声をかけると、ガバリと行長は顔を上げ
「あかん、それはあかん・・・!!直家様あああああああああーーーーー!!!!!!!」
と絶叫しながら、ダッシュで教室を出て、そして廊下を駆けていった。
突然の行長の行動は周囲から『小西どうしたんだ!?』『小西うっせーぞ!!!』などの野次を起こしたが、
その時には吉継は既に興味がないのか、体育着を手にして着替えを再開していた。
「ちょ、ちょちょちょ、直家様!!!!」
「・・・? どうした魚屋」
「来年、入学する秀家様に『特別授業』受けさせたらあきまへん!!!!!」
「・・・・・・・・お前、授業はどうしたんだ?」
「そんなん坊ちゃんの貞操の前にしたらどうでもええですわっ!!!」
「いや、よくないだろう。と言うか、お前何か勘違いしてお」
「坊ちゃんは天使なんです!ピュアフェアリーなんですぅうううううううううう!!!」
理事長がキレるのが先か、体育教師が迎えに来るのが先か、行長が壊れるのが先か・・・
―――――今日も無双学園は平和です。
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無双学園の理事長は直家様らしいですね。
・・・何か設定をほとんど考えずに書いてるから書くたびに設定が増えていくwww
エロゲパロは自分が楽しく書ければいいかなーって所もあるので、長く書くと設定変わってそうだ(苦笑)
まぁ基本一発ネタだしなー
うちの行長は基本、標準語(丁寧語)ですが、
独り言、パニックになったり感情吹っ切れた時(主に対清正時)は
関西弁設定なので、微妙に混ざってるのです。
あ、なんか秀家バカっぽくもなってますけど、まぁそんな小西もいいと思うんだ(何)
最期まで読んでくださった方、ありがとうございましたー。
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元々は源氏物語から来る平安萌えだったが、某和風ネオロマのせいで源平に、そして同会社の一騎当千ゲー(?)にて佐和山・ツンデレ・主従に萌えて戦国に落ちる。
常にコー○ーの掌で踊り狂う日々。
ぶっちゃけ別会社のバカ戦国ゲーと名高い方もイケます。
雑食、そして無節操。