忍者ブログ
あまりに佐和山の狐さんやその周辺に萌えすぎたために出来たブログ。更新不定。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


ヨシムネのヨシムネさんにイラスト貰った時に突発的に書いたネタなんですが
(ちなみにそのイラストはヨシムネさんのサイトの無双 gift 左近×銀髪三成で見れます)

・ちょうど絶賛聖イベ中だった→悪魔×焔子ハァハァ(*´Д`)

だったため、色々とよく言えばインスパイア、悪く言えばパク(斬首)…な出来になった短文。
もちろんそんなもののため支離滅裂ですよ、ま、いつもの事なんですがね!(ダメすぐる)

一応淫魔な銀三×左近を目標にして気付けば

淫魔銀三×三成

になって終わった作品です。左近は何処に。ていうか未完のヤツをそのまま載せるってどうなんだろうね私。

 

闇の眷族、地獄の住民  妖や  妖や

人は畏れる、妖を

凡夫は逃げ、女子は脅え、幼児は泣き狂う


しかし、逃げも、脅えも、泣き狂いもせぬ者がおるなれば・・・・・・・・・


果たして彼の者は人間なのかいな?

 

 


「・・・・・・・ぁ、はあっ・・・・・・・・・・・・・くっ、ぅ・・・・・・・・・・・」

鬱蒼とした緑の森に横切るは銅色の頭。
唇から溢れる吐息は荒々しく、苦悶に満ちている。
血や土に汚れた華やかな軍装束に身を固め、もう満足に歩くことが出来ぬだろうその足を懸命に動かせて、彼の人は森を渡る。
音は彼の人の吐息に足音、それから森のざわめきだけで、鬱蒼と繁った木々の枝葉は頭上を被い、朝なのか昼なのか夜なのかすらわからない。
とはいうものの、彼の御人―――後世において天下分け目の戦と詠われる関ヶ原の戦にて、
見事敗れ散った実質的西軍総大将・石田治部三成公はそれすら気にかける余裕はない。
困難の淵にあろうとも、ギラギラと輝く瞳は生気に満ち、不義と卑怯に怒りを燃やす正義の焔の輝きを鈍らせる事はない。
ただ渇望するのは義か生か。その細く汚れた背中に数々の重荷を載せて、よろけながらも凛と森を歩く姿はまさしく大将の器か。


だが、悲鳴を上げ続けている体は精神力だけでは支えきれず、ついにうねる様に地を這う木の根につまずき、体が倒れこんだ。

「くっ・・・・・・!ぁああ・・・・ぁぐ・・・・・・・・・・・・・!!」

言葉すらまともに紡げぬほどに憔悴していながらも、
這いながらもただひたすら前に進もう、落ち延びて再起を図ろうとする姿は、滑稽でありながらも哀れで涙を誘う。
手を血に染め、体を土に塗れさせ、髪には草のクズがつこうとも、三成は進んだ。

不意に、その手が石に触れた。ひんやりとするその石はどこか禍々しく、人の手によって人の形に彫られているかのような細工がされており、
其処らへんに転がっている石とはあからさまに違っていたが、三成の精神がそんな些細な事に気付くことはなく、それに手をかける。
石が動いた次の瞬間、石を中心に強い霊気が満ちた。
見えざる暴力が木々や石、土や草、そして三成を襲ったが、
すでに気が触れているのか三成はその暴力に目を細めながらも、その石を離すことなく這い続けていた。

霊気が晴れた時、三成の目の前が暗くなった。
顔を上げれば、誰もいなかったはずのその場所に己を見下ろす人物がいた。
咄嗟に三成は霞んだ目が魅せた幻だと思った。なぜならその人物は―――――ー

「お・・・・・れ・・・・・・・・?」

口から零れた声は先ほどと違い、滑らかではあったが、困惑に満ちていたからか言葉の流れは鈍かった。
三成を見下ろしていた冷たい冴えた美貌の主は、三成と寸分変わらぬ容貌をしていた。
それ所か身に纏っている衣服や防具、手に携えた武器すらも三成と同じモノだったのだ。
ただ違うのは彼がまとう色彩で、三成の纏う全ては今は土や血で汚れているが―――
白い陣羽織は黒く、桃と白と黒の袴は黒と緑と橙の色に、
そして彼自身の色彩も違っていた。三成の鮮やかな銅の髪が、
まるで処女雪のように、夜空に浮かぶ冬の月のように真っ白―――否、白銀の色彩を放っていた。
その白い三成は冷ややかに―――恐ろしいほど冷淡で冷酷な視線を向けた。

『・・・・・・俺を覚ました者がどのような者かと思えば』

ぞっとするほどの残酷さを孕んだ視線を三成に絡ませ、一言で捨てた。

『ただの男か』
「・・・・・・・・・何者だ、貴様!?」

萎えた腕で己を持ち上げながら、軋む体の悲鳴を無視して、恐怖を感じる己の精神に鞭打ちながら三成は、
見下げる男―――白い己に向かって叱責した。

「俺を誰と知っていての言葉か!!?俺は石田治部少ゆ」
『人の世の事なんぞに興味はない・・・・・・しかし』

三成の叱責を遮って、白い三成はしゃがみこんで三成をしげしげと眺める。
萎縮する己の精神を封じて、今にも噛み付きそうなほどの激情を込めた瞳に睨まれながらも、
白い三成は不躾なまで三成を見つめる様はまさに傲岸不遜。
そして満足したのか、その軽薄な美貌に似合わないほど華やかな笑顔を浮かべた。
―――余談だが三成は己と同じ顔ながら、その麗しい笑顔に対して気色悪いという感想以外浮かばなかった。

『うむ、好みだな』
「・・・・・・・・・は?」

思わず怪訝な言葉の響きを繕うことなく、胡乱気な顔で三成は疑問符を返したのだが、
白い三成はやはり気にかける事なく、うっとりとした柔らかな微笑みのままその手を伸ばして、三成の頬を撫でる。
その手に力なんて入ってなかったのに、何故か三成には振り払うと言う選択肢は最初からなかった。


+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

 左 近 は 何 処 に !?


この後の展開はイベリアのまんまなら銀三が
「乱世に渦巻くクズ共よ聞け!!この俺こそがお前らの敵だ!!!」
とか言い出すんだろうか・・・・・・書いてるときは楽しかったけど…っていう作品だな、本当。

PR
Comment
color
name
subject
mail
url
comment
pass   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
TrackBack
トラックバックURL  :  
material by Sky Ruins  /  ACROSS+
忍者ブログ [PR]
カレンダー
08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
フリーエリア
最新CM
最新TB
プロフィール
HN:
深水
HP:
性別:
女性
趣味:
ロマン探し(うさんくさ)
自己紹介:
元歴史部員のヲタ。
元々は源氏物語から来る平安萌えだったが、某和風ネオロマのせいで源平に、そして同会社の一騎当千ゲー(?)にて佐和山・ツンデレ・主従に萌えて戦国に落ちる。
常にコー○ーの掌で踊り狂う日々。
ぶっちゃけ別会社のバカ戦国ゲーと名高い方もイケます。
雑食、そして無節操。
バーコード
ブログ内検索